カテゴリー「読書日記」の34件の記事

将と参謀

図書館の歴史の棚に惹かれるタイトルの本があったので借りてみました。『将の器 参謀の器/童門 冬二』。№1と№2のすぐれた逸話を、有名な歴史上の人物を元にして紹介しています。

逸話ながら、台詞回しは現代のサラリーマンの会話風で、とっても読みやすいです。また、伝記と違ってトピックだけ切り取ってあるので、爽快な気分にもさせてくれます。感心する話ばかりでしたが、何点か選んでここに書いておこうと思います。

武田信玄は人育てのうまい人としても有名ですが、合戦に出たくない臆病者を、「特別な仕事」として留守居役に任じます。この時代、合戦に出るのが華の仕事の武士ですが、やはり向き不向きはあるもの。そこを見抜いて責任とやり甲斐を与え、使える人材に育て上げた手腕は見事です。

加藤清正は、面接にした3人の浪人のうち、部下が落第として報告した老人と中年者を雇います。両名も一見、当世では不要、かたや清正が落とした若者はとても優秀で100点満点の人材。なぜこんな採用をしたか。老人は経験値としての知恵を、中年者は同年代の中間層に活力を、それぞれ持ち込んだのでした。これにより、以前より仕える者たちが復活したのです。優秀な若者を一人持ち込んだだけでは中が復活することはない、清正の見事な人材管理術です。

その他にも、「人たらし」豊臣秀吉、家康の腹心の安藤直次、徳川吉宗の改革、若き日の西郷隆盛とその主・島津斉彬、などなど、とっても優れたエピソードが満載です。

よく歴史に学べと聞きますが、歴史上の人から学べることもやっぱり多いみたいですね。

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理性の時代へ

試験も終わったので、無事久しぶりに長編の本を読み終わりました。以前、ガリレオの時にも書きましたが、「人」でせめていくことにしたので、今回は伝記を。万有引力の法則を発見した、サー・アイザック・ニュートンの伝記『ニュートンの海 万物の心理を求めて/ジェイムズ・グリッグ』です。

えーと、とってもおもしろい本でした。とはいっても、ニュートンの青年期の前半の描写がやや難解で読みづらく、前半きちんとおさえなかったせいで、マインドマップに落とすことができなかったので、残念ながらここではさらっと感想だけ書こうと思います。そのうちもう一回読んでみようとは思います。(ちなみに前半はニュートンが色々な発見に至る描写ですが、その背景として、ペストの流行のため本当に孤独な発見の日々と、数学者だから当然その発見には数学が用いられているわけですがそれがボクにはさっぱりわからないので、というわけです。)

「ニュートンは木からリンゴが落ちるのを見て重力を発見した。」。世の中一般にはこのように伝えられています。・・・随分な話です、科学的に言ったら(苦笑)。どうもこれは伝説というか詩的というか寓話というか、とにかくそんなようなもののようですね。また、生涯において一度しか笑わなかったとか、天才であるがゆえにかなりの奇人として描写されているものもあるようです。これも随分な話だなあ、と思うわけです。かように一般常識ってのは、「雑」ですね。

ニュートンは当初、発見を自分だけのものにし、公表されるのを極端に嫌っていましたが、その名声は広がっていきます。そしてついに発表した本において重力理論その他を発表し、それまでの哲学の時代から科学の時代を一気に切り開いたわけです。その理論はアインシュタインが相対性理論を発見してもなお、「一般的な絶対的理論」として、現代に生き残っているわけです。数学が苦手なボクには、全てを数で見通すその目にただただ敬服するばかりです。

ただニュートンは天才ではあるけれども、人間的に魅力的かといわれれば、どうもそんなことはないようで…。秘密主義であり社交的でないとかそういうのはまあしょうがないかな、とも思いますが、性的な禁欲主義を貫くかわりに、異様なまでの自己顕示欲。社会的に認められたニュートンは、造幣局の長官となり、近代的な貨幣制度を作り上げますが、反対する者を厳しく処罰しますし、私腹も随分肥やします(不正をした、とまでは読みきれないのですが)。また科学者の知的生産をする集団ともいうべき王立協会の会長に就任し、反対派を罵り、自分に役立つデータを勝手に人から用いるなど、権力に対する野心は恐るべきものです。まあ、人類の発展に役立つ発明や発見をした者にはそれ相応の名誉と報酬は与えられて然るべき、とは思いますが。

まあ、そういった側面はおいておくにしても、まだ科学という言葉が哲学と同意だった時代に、明晰なる数学をもって次なる時代を切り開いたのは、やはり天才だったとしかいいようがありません。ニュートン、アインシュタイン・・・知れば知るほど、畏敬の念を禁じえませんね。

まだまだ書きたいことがいっぱいある、色々学ぶことや示唆に富んだ表現も多い本ですが、ちょっとまとめる時間がとれそうにありませんので、今日はこのへんで。

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人物から歴史を知る。

連休中だから本を読む、わけではありませんが、普段はどっちかつうと、読んでも余裕がなくてここに書けないことが多いんですね。とゆうわけで、2冊、ここに書いておこうと思います。

今回は、どちらも伝記です。ある気になる歴史の部分があると、その周辺とかもっと大きな全体の流れでとかで学んでおこう、とか思うんですけど、歴史の概要をつかんだ後にどう深めていくか、っていうと、やっぱり個別に攻めるしかないんですよね。最近、そういうのを怠っていました。よくよく思い返してみると、洋楽ロックとか聴き始めたときも、そうやって個人名から攻めていくしかなかったんですよね。

やっぱり遠回りしか道はない、っていうわけです。

というわけで今回の2冊、のまず1冊目。

『ガリレオ-はじめて「宇宙」を見た男/ジャン=ピエール・モーリ』

天文学者ガリレオ・ガリレイの伝記です。ガリレオといえば、「それでも地球は回っている」という言葉が有名ですが、普通の人は大体それしか知らないですよね?ボクの知識もそんなもんです。でも、アインシュタインやその他の理系の学者のことを知るにつけ、やっぱり偉大なんだなあ、としみじみ思うわけで。以前書きましたが、「大気の海」という本でガリレオのこともちょっと出てたので、やっぱり伝記から勉強したほうがいいな、と思ったわけです。

ガリレオはオランダで発明された望遠鏡を改造し、初めて天体を詳細に観察した人です。木星の衛星などを発見しましたが、キリスト教とそれに合致したプトレマイオスの世界観の世に抗うことができず、宗教裁判で自身を異端だと認めさせられてしまうわけです。

権威を守ろうとする者・頭の固い者に新説(文字通り天地がひっくりかえるような)を伝えることのなんと難しいことか。ガリレオは結局異端とされたままでしたが、彼の本は非合法に発表され、しだいにその説は受け入れられていきます。文章の結びで、ガリレオ(の説)は、ついに勝利したことを知っただろう、と終わっています。結局今となっては常識中の常識、地球が太陽の周りを回っているという、極めて自然なことをねじまげたままなのは、社会が許さなかった、ということだと思います。

さて次はニュートンの本を読まなきゃな。

2冊目は日本の歴史です。『大久保利通/笠原英彦』です。大久保利通は幕末の3英傑。その英傑のなかでも、明治の初期を政治を動かし、近代日本の礎を築いた、極めて重要な人物です。・・・ということは知ってはいたものの、ボクのこの人に対するのは、あくまで印象レベルであったので、今回勉強してみたわけです。3英傑のなかでは、立ち位置的に一番気になる人物でありましたし。

著者は大久保を「柔軟なリアリスト」と評しています。なるほど。たしかに、喫緊の重い課題が山積しているなか、理想だけでは世を動かせない。いかに現実と折り合いをつけて、少しでも理想を織り込んでいくか。大久保は、あの動乱の時代にあって、それを10年動かしていくことができた、稀有な政治家なわけです。彼が暗殺されてなければ、どんな世を作っていったか、気になるところです。

日本でもようやく政権政党が変わりました。思い返してみると、勝手に自滅していった自民党は、まさに江戸幕府のようでした。民主党が反幕側、のようにはちょっと思えませんが、今後10年で明治初期の政治家のような行動が、はたして取れるものでしょうか…?さすがに暗殺のようなテロ行為はありえないと思いますが、まあそこまでの決意じゃないにしろ、少なくとも気に入らなければ下野してその人個人の「不可欠性」で勝負したり、大久保のように粘り強く実現していったり…。…まあ、無理でしょうね。

大久保利通については、もうちょっと勉強したいところです。

とまあ、こんなカンジで、今後は初心に帰って、「気になる人」から、攻めていこうと思います。

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大気の海onマインドマップ

いやあ・・・余裕がないっす。。。ブログを書く余裕が。。。はあ。。

というわけで更新がとぎれがちになってきてるのを防ぐべく、読書日記を更新しようと思ってたのですが、スキャンするのも中々たいへん…。

今日は、前に一度この場でも感想を書いたことのある、「大気の海」を、この前買ったA3のスケッチブックに初めて思いっきり描いたマインドマップを、読書日記として載せたいと思います。

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じゃーーーん!すごくないすか!?我ながら。。。

数ヶ月前からもう一度読みたくなってたのですが、この度あらためて買いました。で、そっこー読み。本の構成がわかってきたので、マインドマップに起こしてみたら、これはすごい!すっきり整理できて、頭に入ります。少なくとも、見ると思い出す!

読書にオススメです!難点は、書く時間を押さえることですかね(゚ー゚;

地球は酸素と二酸化炭素で生命を生み出し活動させ、世界を回る風と偏西風・貿易風とジェット気流で生命を駆動し、オゾン・電離層・ヴァン・アレン帯が、紫外線・X線・放射能・太陽風の恐ろしい攻撃から生命を守ってくれています。

ほんとうに良く出来た本です。とてもおもしろい!!この人の次の本が楽しみだなー★★

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久々の読書日記~マインドマップ編~

しばらーく読書日記を書いてなかったのですが、別に本を読んでなかったわけではないのです。まあ、P2Mの勉強もしてるので、あまり読んでないのも事実なんですが。とにかく今は時間が無い!ので、それに対応できる方策をもうずっと1月あたりから考えてて色々試してたのですが、やっぱり「マインドマップ」が一番あってるような気がします。

とゆうわけで、マインドマップが本当に使いこなせる本、なぞを読んで、今プラクティスしてるとこです。

今日は、読書日記を兼ねて、その一部をここに載せたいと思います。

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『アインシュタイン丸かじり/志村 史夫』

2作目なのでまだまだ汚いですね。大体テーマがやっぱり難しいので。。

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『知将・毛利元就の生涯/榊山 潤』

伝記物として読んでも読みやすく楽しめます。

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『リーダーのための目標の立て方・達成のしかた/野口靖夫』

ちょっとは良くなってきましたかね?セントラル・イメージは人を育てながらステップアップしていく、ことをイメージしています。

今までこの場で感想を文章で書いてましたが、マインドマップにしたのでそれは省略することとします。(文章を書く時間がなくなってきたのでマインドマップを取り入れる、というのもあるので。)

まだまだ未熟ですが、楽しんでマインドマップを描いています。ボクにはこのやり方があってるかもしれないです。今後も本を読んだら描くつもりなので、随時アップしていきま~す♪

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読書革命

今年も押し迫った最近、素晴らしい本に出会いました。奥野宣之著「読書は1冊のノートにまとめなさい」。革命でした。

本を読んだ後、内容は頭に残っているのか?この言葉はもう、あらためてガツーンときましたね。エッセンスだけでも取り込んでるはず・・・、そう期待してました。間違いでした。今年随分本を読んだけど、「読み終わること」にとにかく追われていて、殆ど頭に入ってないよなあ、とか思ってましたが、そのとおりでした。

この本では、そういうことから脱却して、「本を頭の中に入れる」技術、「インストール リーディング」の仕方を教えてくれます。やり方は簡単。読んでいて「オオ」と思うところを印つけておいて、後でそこを確認してノートに書く。そしてそれに対する自分の考えを書く。それだけ。この作業をするだけで、3回くらいはそこを読み直すので、文章そのものをなんとなく覚えてます。そしてそれに対する考え方を書く、という作業がまた、脳に入るんですね。実際、この本を元にやってみましたが、すごくいいです。

意識ってのは雲みたいなもので、ぱっと思いついてはパッと消えていくんですね。だからその時の思いを書いておくってのは、結構重要なんじゃないかなと思い、今年は実は、「ほぼ日手帳」で毎日いっぱい記録するのを心がけていたのですが、結局仕事の事だけで書くこといっぱいで、その他を書ききれず、上のような消化不良をおこしていたわけです。今回この本に出会ったことで、あらためて、読書ノートをはじめ、「その時の意識」を記録する作業を、続けていこうと思います。

みんな、読んどいたほうがいいですよ!この本!!

ちなみにこの本を読んで、「ほぼ日手帳」などの、来年の「記入方針」をまとめてみました。

・「ほぼ日手帳」:スケジュール管理、主に仕事のto doリスト。毎日の日報を書いて、月予定表には、結果のダイジェストを記入し、来年に活かす。

・「ブログ」:主に仕事以外の記録。子供の成長記録、イベントや食べ物等の記録。なお写真は日付とタイトルをつけ、月毎に分類。

・「読書ノート」:読書の記録。それと、TVや会話とかでの「意識」も拾う。

・「構想ノート」:「読書ノート」よりもうちょっと組み上げた考えをデッサンしていくノート。

こんなカンジで、とにかく書いていこうと思っています。これにPMの手法と、今まで作ってきた予算管理の手法を組み合わせていこうと考えています。

書くことが多すぎて、右手痛が全然直らないのが難点ですが。。。(泣)

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PM&F

なんか久々に読書日記を書いておこうと思います。いや、別に本を全然読んでなかったわけではないです。あ、でも結構仕事に没頭してて、バスの中でも読書より考え事を優先してた数週間でした。

とゆうわけで昨日読み終わった本。中嶋秀隆・津曲公二「実践!プロジェクト・マネジメント」(PHP出版、1300円)です。珍しく出版社まで書いたのは、あまりにいい本だったので、後でたぶん買うと思うからなのです。

プロジェクト・マネジメントについては、長くなるので今回は省略しますが、2年くらい前に、偶然学びました。そんときは、特に大して何も思わなかったのですが・・・。やっぱり人生はタイミングです。何がそのタイミングだったかというと・・・。

あ、とゆうか本当に珍しく仕事のことを書いています。なので、具体的に書けないのでわかりづらい文章になってます。。。すみません。

今年受けた研修で出会ったのが、「ファシリテーション」。いわゆる、「合意形成」のスキルです。この研修は、ボクの職業人生の中で受けた研修でも№1だったんじゃないか、というほどのものだったのです。今まで独断専行的だったボクに意識の革命を起こしてくれました。

それから、今年上司が変わったのですが、今までに会ったことのないタイプで、ひっじょ~~に勉強になる方なのです。皆の前で講和もお願いしたくらいです。毎日が勉強させてもらってるカンジですね。講和では、協業が特に印象的でした。

また、9月末にある講演で聞いた話。そこの話を聞いて、その話とまったく逆のアプローチをとれば、この職種にとって革命じゃないか、ということに気づかされました。さっそく考えを文章にまとめて、もやもやと考えながら過ごしていたのです。

そんな日常の中、ウチの職場の懸案事項がまったく片付いていない状況で、先ほど登場のウチの上司と、実はこっそり打ち合わせをしつつ、現場改善に乗り出したのです。まだ道半ばというか始まったばかりですが、それがまあ、面白いこと。自分の仕事にこんなアプローチがあったのか、という驚きと、結構こなせる、というか思った以上にそれに向いてる自分にビックリです。今やってるのは「プロジェクト・マネジメント」そのものです。この職種の新しい形が築けるかもしれない、そんな予感をここ最近感じてます。

で、その新しい形、それを成し遂げるのが、「プロジェクト・マネジメント」と「ファシリテーション」のスキルだと感じています。

まあ、それと同時に、この二つのスキルを使いこなせる人が、この業界に殆どいない、ということと、ボクらの現場で行われていることが「目標管理」や「スケジュール管理」とかが全然なしで進められていることにあらためて気づいて、呆れたというか、驚きです(笑)

前置きが長くなりましたが(しかも中味を全然しゃべってないので何が言いたいのか全然伝わらないと思いますが)、この本は、まず日本の社会にある「プロジェクト」に対する文化というか、風土が書かれてます。日本は今までろくにプロジェクト管理なしでやってきた、そのことの弊害などをそのものズバリと本質を見抜き、簡潔にまとめられた文章は、爽快でもあります。参考にするところ、大です!

今年の正月に「今年の目標」をたてました。そろそろ評価の時期です。と同時、来年の目標を立てる時期です。ボクん家の財政は、PDCAの形がほぼ出来上がっているのですが、同じように自分の目標も、きっちり反省して計画を立て、プロジェクト・マネジメントしていこうと思ってます。計画どおりの人生なんてつまらない、なんて言われるかもしれませんが、人生でやりたいことだって、プロジェクトですよね。管理されなきゃ(しなきゃ)なし崩しになって、前に進まないどころか、ぐずぐずと後退していってしまいます。ボクは自分が毎日コツコツやったりできる立派な人間じゃないと知ってますので、自分で律していきたいと思います。

とりあえず来年は、この二つで仕事をがんばります!!

来年になったらあらためて、今年の目標を発表します!

あ、そうだ。こうやって目標を書いておくと、1年間それを意識するので、オススメですよ♪

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カーボンオフセット

國田かおる著「カーボン・オフセット」を読みました。カーボン・オフセットとは、自分の出したCO2に対して対価を支払うことで、それを相殺しようというものです。最近色んなサービスにポツポツと登場してます。我が家でも年賀状に導入しました。

この本はカーボン・オフセットの仕組みなどについて、初めて学ぶ人向けのように書かれてます。読みやすく、また興味深く読むことができました。

意外なことに最近、カーボンオフセット付きの商品やサービスは成長しているようです。皆、温暖化防止に何かをしたいと思いつつ中々行動に移すことが出来ないもどかしさがあって、それをこれは金額という目に見える数字でできている、そんなところが受けているのかもしれませんね。

でもまだまだ始まったばかり。それが正しく相殺されているか、また、対価を支払うことで何やってもいい、という免罪符になりはしないか、そんな点がやっぱりボクも非常に興味のあるところです。でも基本的にマジメな日本人、NGOやNPOなど、善意を基本に行動している団体やちゃんとした企業など、普及していくのではないでしょうか?

基本はまず、リデュース!でもどうしても、どうしても出てしまう、そんなときにはカーボン・オフセット。今また不況になってきて生活も大変ですが、だからといって温暖化は待ってはくれません。生活のバランスを大事にしつつ、こういうものを活用して、環境保護に貢献できたら素晴らしいですね。

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がんばってる日本

枝廣淳子著「がんばっている日本を世界はまだ知らない」を読みました。枝廣さんは、ゴア元米副大統領の「不都合な真実」の訳者などとして、環境分野の本では結構有名な方だと思います。

枝廣さんは「ジャパンフォーサステナビリティ」という、世界に向けて日本の様々なエコ活動を発信する団体を立ち上げ、活動されています。そこで紹介されていることを本にまとめたのがこの本です。とても良い本です。

たしかに日本の技術は素晴らしく、企業も自治体も諸団体もいい活動をいっぱいしています。でもあまり世間の人は知らないんですね。情報が浸透するのには、たしかにどこの世界のものでもなかなか思うようにいかないもんです。こうやって「発信」に重きを置くことで、意識の向上にたしかにつながると思います。環境保護活動は一人ひとりの思い・行動が大事ですので、この活動は素晴らしいです。ボクも最近は、情報発信を意識的にこだわってます。

この本は2巻目も出ています。絵もかわいいいし、枝廣さんは英訳も読みやすいですが、本人の文章はやっぱり読みやすいです。オススメします!!

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中国の脅威

まとめて書こうとすると書けない本とか映画の感想。なので、やっぱり出来る限りこまごま書いていかないと…。

『地球温暖化に挑む 世界の叡智が語る打開策』を読みました。インタビューが主の薄い本です。毛利衛さんとか枝廣淳子さんなどがインタビュアーとして登場します。

中でもあらためてビックリしたのは中国ですね。環境汚染がひどいそうで、もし60~70年代の日本のごとき公害の発生状況だとしたら、恐ろしいですね(たぶんもっとひどいけど)。石炭を削減すべきと科学者のジェームズ・ハンセンさんも言ってます。最近の中国の事件を見るとやっぱりな、って感じなんですが、あの人口の多さからして、共産党政権だろうがなんだろうが、ちゃんとしてもらわないと困ります!!

 

昨日メディアテークに行ったら、なんか環境関連の新しい本がいっぱい入ってました。ので、いっぱい借りてきちゃいました (゚ー゚; インスピレーションかきたてられます。すると不思議に希望もわくもんです。「あ、こんないいニュースがあるんだ」なんて。不思議ですよね?

なかなか読む時間がないけど、がんばって読まなきゃ…。

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英雄達の群像

図書館で借りてた本が大体読み終わったので、例のごとく自分の為に感想を書いておきたいと思います。でないと借りたことすら忘れてしまうので(笑)

今回は、最近ちょっと興味がでてきた古代史のこととか、ローマ皇帝アウグストゥスとかについて読みたかったのですが、なんせ7冊も借りれるもんで、ついでに色々借りたのが結構偶然、歴史関係でした。

「謎とき本能寺の変/藤田 達生」

信長の重臣、明智光秀は、なぜ信長を殺したのか?その目的は?黒幕は?…などと、よくTVでもやっています。前の大河ドラマ「功名が辻」での明智光秀役は坂東三津五郎さんでした。この人の光秀は、切れ者ながらも律儀で情に厚く、好演でした。このドラマの脚本の大石静さんが、多分信長のような破壊者を嫌ったんだと思いますが、余計光秀のそういうところが際立っていたと思います。以来ボクの頭の中ではこの光秀像がインプットされちゃってます。で、そんな目でこの本を読むと、朝廷や幕府の「権威」がまだまだ重要で威光もあったこの時代であれば、信長殺害の動機とその後のプランとしては、信頼できる謎解きではないかな、と思います。結構面白い本でした。

「アウグストゥスの世紀/ピエール・グリマル」

・・・やばい、なんか既に内容を忘れかけてる…。えっと、ローマ皇帝アウグストゥスの政治だけでなく、その時代に一気に開花した文化(詩人ウェルギリウスなど)の観点から、アウグストゥスという人物について書かれています。アウグストゥスの足跡を追う場面は、先日読んだのよりもより人間っぽいアウグストゥスが描かれていましたが、ちょっとそれ以外の部分については、ちょっと冗長で読みづらかったかな?文化についての予備知識があればまた違ってたかもしれません。ちょっと残念。

「日本古代史の謎を解く/澤田 洋太郎」

日本書紀、古事記を元に日本史の謎の部分を読んでいく本。この時代のことについては、いまだに議論がなされ、確定した真実が少ないようですが、正直この本は、どうかなあ?たしかに言ってる事はまあ、そう捉えられないこともないけれども、ちょっと、想像から論理の飛躍がなされすぎな感がありますね。こじつけくさいとか、後付けっぽいとゆうか。少なくとももうちょっと納得できる資料を多面的に揃えないと…。それって考古学(とゆうか科学)の基本でしょ?歴史書というのは大体が都合のいいよう、悪いように書かれてるものなので、それを論理的根拠の中心に据えるというのはどうかと…。

まあこの分野、これから勉強していきます。

「ダーウィン 世界を揺るがした進化の革命/レベッカ・ステフォフ」

一般的なダーウィンの伝記です。特に目新しい事が書かれてるわけでもありませんが、ダーウィンの人物や背景を知る入門編のひとつとしては、まあ楽しめる本です。ただそういえば、ジョルジュ・キュヴィエやリチャード・オーウェンの記述がありませんでしたが、この人たち抜きに「あの時代の進化論論争」を書くつうのは、知ってる読者にとって物足りないのでは?知らない読者にとってもよろしくない気がしますが…。

「高杉晋作/一坂 太郎」

明治維新の英雄の一人、長州藩高杉晋作の伝記です。ボクはこの人、明治維新の登場人物の中でも好きな人の一人なので、今回目についたこれを読んでみることにしました。ボクのこの時代の人物観は、殆ど「お~い竜馬」で固まっています。なので高杉晋作については、「酔狂だが粋、武士の気高さを持ちつつも新時代へのビジョンも併せ持った人物」のようなイメージです。その中でも「粋」な部分が一番好きかもしれません。

著者は東行記念館の館長を務めるととともに、春風文庫を主宰しているという、筋金入りの高杉晋作ラブ(笑)な人のようです。(東行も春風も晋作の別称。)上の古代史の本とは違い、晋作が残した日記や手紙などから史実を淡々と描きつつも、晋作の奥深い性格をその折々に入れ込んだ、引き込まれる内容です。晋作は粋で豪胆な反面、他者への思いやりに溢れ(孝の心ですね)、伝統的なものと革新的なものの間で苦悩する、まさにこの時代に揺れ動かされていた人だったようです(この点はあとがきに凝縮されています)。

時代の寵児、高杉晋作。あらためてその魅力に気づかされた本です。

 

どうもボクは本を読むのがどうやら本当に好きなようです、今更ながら。教科書で習うのはほんの表面を指の腹でなぞった程度、それをちょっとずつ追求できるのが、最大の魅力ですね。その点では、学者って一番ステキな職業の一つではないかと思います。

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正しい独裁の仕方?

ニック・マッカーティ著「ローマ帝国と皇帝たち」を読み終わりました。ボクはアルベール・カミュの「カリギュラ」という戯曲が大好きなんですが、そのつながりから、前々からローマ皇帝の年表みたいなのを覚えてみたいなあと思ってまして、読んでみることにしたのです。

実際はこの本は殆どが、ユリウス・カエサルと、その次のオクタウィアヌス=アウグストゥスのみ書かれています。・・・とゆうのは、つまりローマ帝国というのはこの2人の皇帝によって築かれたものであり、ここで物語は殆ど終わってるんですね。後は惰性で国家が続いていくというか・・・。

カエサルもアウグストゥスも、どちらも比類なき才能を持った人物ですが、強権的なカエサルに比べ、アウグストゥスの巧妙さには、舌を巻きます。彼は新の政治家であり、リーダーですね。そのやり方は、まさに「民主政治の正しい操り方」。相手の心理を巧妙に見抜き、尊重することで自己の利益につなげていく・・・、自由を持たせているようで独裁を行う・・・。天才と言っていいと思います。これで政策の才能がなかったら迷惑きわまりないですが、政策が優れていれば、やはり独裁というのは悪くはないなあ、と思うのでした。戦国時代の信長も秀吉も家康も、独裁ではありますが、こんな類まれな天才がいなければ、やっぱりまとまらなかっただろうなあ。。

仕事でもやっぱりリーダーの素質がある人とない人というのは歴然としていて、その素質がある人がいなくなると、元のダラダラに戻ってしまうことがよくあります。ローマの元老院なんてのは概してそんなもののようです。最近ちょうど組織運営についてボンヤリ考えてた時に読んだアウグストゥスのやり方は、軽い衝撃でした。ぜひもうちょっとこの人物について研究を深め、自己に生かしていこうと思います。

よし、皇帝になるか(笑)

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大気の海

ガブリエル・ウォーカー著「大気の海」を読みました。この本は、大気にまつわる科学が明らかになっていく過程を、その時代時代の科学者の生涯をなぞりながら読み進めていく本です。科学者の中にはちょっとかじった人なら誰でも知ってる人から、ボクなんかの門外漢にはちょっと知らなかった人まで含まれています。しかしながらこの著者の人物描写は実に生き生きとしていて、登場から数行でその科学者が頭の中でイメージできてしまう(つまりこのキャラクターは好きか好きになれないか)ほどです。この描写から科学者目線に移るため、その発見の過程がまるで自分にまさに今起きているように、知的興奮が味わえます。この著者の前作「スノーボールアース」も同じような描かれ方で実に面白かったのですが、期待を裏切らない、いや、「大気」という必要不可欠ながら身近すぎてかえって馴染が薄いテーマをこれだけ楽しませる、期待以上の作品です。

あ、改行しないで一気に書いてしまいました。興奮して・・・。つまり面白い本です、ってことです。

オゾン層、電離層、ヴァン・アレン帯(大気とは違うけど)、我々生物はこうしたものに守られることで生きていられるのです。地球に海があるのと同様、とても奇跡的なことだと思います。

今、フロンの安定した攻撃により、相変わらずオゾン層は破壊されています。これは本当に恐ろしいことです。でも世界がこれを禁止したのはすごいことだと思います。あいかわらず使っている国もあるし、大気中には安定的にフロンが残ってますけど、世界が知恵を絞って協力し、温暖化問題にも取り組んで欲しいです。

それにしても、この人の本は本当に面白い!科学者に憧れる、知的好奇心を求めて勉強がしたくなる、そんな本です。もう一度「スノーボールアース」を読み返そうと思います。

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人類がいなくなった世界

アラン・ワイズマン著「人類がいなくなった世界」を読み終わりました。この本は、2007年度の科学系ノンフィクションの本ではベストセラーだったようです。今現在の病んだ地球から、人類だけがポッコリ不意にいなくなったらどうなるのか・・・?そんなフィクションが科学的見地に基づいて書かれています。

結構期待して久々に買って読んでみたんですが・・・。・・・正直ちょっと期待はずれ、だったかなあ。「スノーボールアース」みたいな興奮するくらいのすごいショックを期待してたんだけど・・。

人類がいなくなったあと、地球は植物と動物の楽園に戻っていきます。それはそうだと思います。ただ、人間が作り出した毒やプラスチックなどは、長く残ります。前に秋保から山形まで歩いて山を越えたときに、通らなくなったアスファルトの道路を見ながら、「これどうなるんだろうなあ・・・?」と思ったもんですが、こういうのが人類消滅後も長く残るのかと思うと、申し訳ない気持ちになります。それでもいずれは地殻変動で全てなくなってしまうと思えば、気休めにはなるかもしれません。

他にも色々あらためてガッカリさせられることばかり書いてあります。本当に、ホモ・サピエンスというのは計り知れない生物です。

でも映画のように一瞬で人類が絶滅するなんてことは、正直起こりえないもんかな、とも読んでいて思いました。とすれば我々の将来の世代は、飢餓や異常気象などに、長く長く苦しめられながら、緩慢に滅びていくのだろうか・・・、なんて考えさせられるのでした。

人類がいなくなって生物の楽園になっていく緑と青の地球を見てみたいもんだなあ、なんて読みながら思うのは、バチアタリなんでしょうか、そうじゃないんでしょうか??

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読書感想

ここのところ、本はまとめて読んでたのですが、感想を書いてなかったので、簡単にまとめておこうと思います。

「ドイツを変えた10人の環境パイオニア/今泉みね子」

環境先進国といわれるドイツですが、昔はまだまだ。その中で各分野の意思ある人が成し遂げた各環境活動を紹介しています。環境活動って地味なことをコツコツやり続けなければいけないなあ、そして、対話って重要だなあ、と最近思う今日この頃です。

「母と子に送る 教科書が教えない日本の神話/出雲井 晶」

お母さんが子供に読み聞かせを行えるよう、日本神話をものすごく優しい語り口にしています。日本神話の神々って、漢字が難しいのでとっつきにくいのですが、実は面白いんです。前々から読んでみたいと思ってたので、ラッキーでした。読んでみると実に含蓄のある意味がこめられていたり、聖書にも通じる地球史めいた部分もあり、奥が深いなあ、と感じました。ちょうどこれを読んでたとき、I-Phone解禁なんてニュースをやってまして、「これひとつで何でもできる」なんてインタビューに答えてた人がいましたが、勘違いもはなはだしいですね。それ閉じたら、きっと何も覚えてないと思うけど・・。そんなもの見るより、こういった事を読んでみてほしいです。

「知識ゼロからの戦国武将入門/大和田哲男」

応仁の乱に始まる戦国時代の武将達とその周辺を取り上げています。この時代がやっぱり面白いので、信長や秀吉などの主役級の他にももっと詳しく全体を知りたいと思い、読んでみました。これの前に実はもう一冊読んでたのですが、本を返してしまったのでタイトルがわからなくなってしまいました。昨日のNHKのニュースによると、最近若い女性に戦国武将が人気だそうで・・。なんかわかるなあ、ってニュースでしたが、歴史ファンにはウレシイですね。決してかっこいいだけじゃない戦国の世界ですが、歴史を知るのはヨイことです。

「独眼流政宗 ”北の覇者”伊達政宗の野望」

歴史物の流れで、我ら仙台の初代藩主政宗公の本です。やっぱりこの人は、伊達者と呼ばれるだけあって、かっこいいんですよね。小学生のときの大河ドラマを大人になるまで何度も見ただけあって、読んでるだけでシーンがフラッシュバックします。興味ある人は読みやすいので、是非。

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折れない槍

ワンピについて書きます。

ついに50巻に到達しました。ルフィたちの冒険もやっと半分。つうことは、ラストは100巻でしょかねえ??(笑)

さて今回は色んなことがありすぎて、なんだか身震いする感じでした。

ゾロはすごかった!!なんて男だ。。。戦争でもないのに、あそこまで懸けれるもんなのか・・・?彼の中には、きっとぶっといぶっとい、とても頑丈な、折れない槍があるのでしょうね。。

もちろんサンジさんも同じくらいかっこよかったっす!

熱い熱い、男たちのドラマ!!!

こんな風に、なれるかなあ。。

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知らないこと

前の記事でも書きましたが、ジェシカ・ウィリアムズ著「世界を見る目が変わる50の事実」を読み終わりました。この本は、世界の深刻な格差や差別の状況や、ちょっと息がつけるUFOやTVの娯楽番組の、統計データをわかりやすい数字にまるめて、1トピックにつき5~6ページくらいで紹介しています。前に「世界一受けたい授業!」という番組でも取り上げられていたと思います。

色々なことが書いてあったので紹介し切れませんが、結構深刻な問題もあり、あまりにつらすぎて(というか肉体的な痛みが伝わってきて)、読んでられなかった問題もあります。殆どは、発展途上国の女性や子供たちなど、弱者の問題です。

多分この著者は、いわゆる「人権派」の人なので文章が時々重すぎたりするんですが、あらためて数字で見せられると、知っている記事も勿論ありましたが、愕然としてしまいます。「これが現実だ」と突きつけられれば、どうしていいか何を考えればいいかわからず、頭が真っ白になってしまいます。

訳者は酒井泰介さんという方ですが、そのあとがきが、実に端的にまとめられていて本質を述べているので、抜粋させていただきたいと思います。

『「知らない」ということは罪深い。知らずにすませていることが、声なき人々のか細い叫びを聞き逃し、自らの快適な暮らしの付けを他者に押し付け、期せずして他者を収奪する結果を招くことなるからだ。』

重い言葉です。

でもこれ以上に実は我々はもっと罪深いです。なぜなら、「知っている」から。

直接的に搾取しているのはもちろん地獄に落ちるべき犯罪者のごとき者たちですが、我々も、遠い世界の話として虚ろに聞いていたり、ちっちゃな罪悪感を感じながらも、便利な製品や生活に溺れているのではないでしょうか。勿論ボクもです。なのでエラそうなことは言えません。

ボクらはもっと深刻に、何かをしなければならないでしょうね・・・。自戒を込めて。

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命の重さ

元メダリストマラソンランナーの有森裕子さんの本「有森裕子と読む人口問題ガイドブック」を読みました。

正直あまり期待してなかった本ですが、これは衝撃的でした・・・。どのくらい衝撃的かというと、ボクが後でこのブログにメモするのを忘れないように付箋を貼るくらい。

有森さんはオリンピック後、NPOなどを設立する他に、国連人口基金親善大使なども勤められていました。衝撃的な出来事はいっぱいあるんですけど、ここで3つメモしておきたいと思います。

彼女はカンボジアで活動されています。カンボジアではエイズで死ぬ人間が多く、平均寿命がとても低くなっています。有森さんがカンボジアに行った時、自分と同じ年齢の人(当時36歳)がエイズで死んでいこうとしているとき、その母親に「あなたは長生きしてね」と言われたそうです。彼女は泣いてしばらく何も考えられませんでしたが、やがて「泣いている場合じゃない」と思ったそうです。「泣いている場合じゃない」ってスゴイ台詞だと思います。同情だけじゃ何も生まれない。行動こそが大事なんだとあらためて思い知らされました。

カンボジアの女性たちのこと。

他の本でも読みましたが、女性の地位は世界ではまだまだ向上していません。プラス貧困で、カンボジアでも10代から家族のためにやむなく売春で生計を立てている少女たちがたくさんいるようです。そのうちの一人に有森さんが尋ねたときのこと。「何が一番嬉しいことですか?」と尋ねたら、「警察が見回りにこないこと」と答えたそうです・・・。有森さんも想像してた答えと違っていたそうですが、私たち日本に住む者として、普通この答えは想像できませんよね?「こんな現実があるんだ」とショックでした。

オーナーシップのこと。オーナーシップとは、この本に拠れば「途上国の政府や住民が主体的に開発に取り組むこと、またその認識により自立が促されるという考え方をさす」とあります。

有森さんはカンボジアでハーフマラソン大会を開催することにより住民の自立を目指してきたようですが、参加したある男性のちょっとした援助の申し出をこの考え方のもとに却下したそうですが、そのときの彼の「何もしてくれない」というまなざしが忘れられないそうです。『援助慣れ』『自分たちは結局頼ることばかり教えてしまっているのではないか』『支援をする、ということは本当に難しい』と。経済的な生活のレベルがまったく違う人たちの支援とは、そんなに簡単なものではない。世界からの貧困の撲滅とは、より良き世界のあり方とは、なんて壮大なテーマから日々の生活につながるところまで、考え込んでしまいました。

本書は対話形式で書かれています。ページ数も150ページ弱と、とても読みやすいです。でも内容はとてもよい。読んだ人がどんな風に受け取るか、自分の行動を省みさせてくれる本ですね。オススメします。

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伊達の殿様

ちょっと環境系の本をお休みします。

河北新報社編集の「仙台藩ものがたり」を読みました。

小学生の時にNHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」を見ていらい、隠れ時代劇・日本史(専門は戦国時代後期~江戸時代初期・幕末(笑))ファンのワタクシですが、伊達家の歴史にはとんと無頓着で知らなかったのです。ちょっと前にwikiで伊達家のことを何気にずらーっと読んでたら、もっと深く知りたいなあと興味を持ってたとこでした。

で今回こんな本を見つけたので、読んでみたしだい。

本はいきなり、豊臣秀吉の朝鮮出兵からスタートします。さすが河北。(このへんの事ごちゃごちゃ書くのはやめときます。他人様に表明するものでもなしだと思うので)

関が原の戦い以後、政宗は仙台に移り、まちを開くのですが、そのときの基礎となるまち割は、今もそのまま用いられています。「我々は、政宗の引いた線の上で今も暮らしている」との記載があります。政宗は行政人としてもとても優れた人で、県内全体のことを勿論行ったわけですが、我々がいま生活しているこの地を、400年前に想像しながら政宗が図面引いてたのかなあなんて考えると、感慨がありますねえ。

伊達騒動など、一時はお家取り潰しの危機なんてのもありましたが、無事乗り越え、仙台藩は幕末に到るわけです。戊辰戦争で薩長軍と対立したため、大幅な減封となってしまいますが、そこから150年たち、今ようやく仙台も、ここまで来たというわけです。

戊辰戦争で後塵を拝してしまった東北地方は、未だにその影響から立ち直らないと言えます。ですが、政宗がその時代文化人としてもその名を知られていたように、東北地方も、中央に追いつくだけの文化的土壌を育んでほしいものですね。

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モッタイナイ

「MOTTAINAI」で日本でも一躍有名になった、ケニアの現環境副大臣ワンガリ・マータイさんの本「モッタイナイで地球は緑になる」を読みました。

この人のことは、やっぱりボクも全然中味知らなかったので、読んでみたかったのです。

彼女はもう25年以上も、アフリカのケニアで、「グリーンベルト運動」という植樹活動を進めて来た人なのです。環境保護の信念はもちろんのこと、女性の重労働からの解放や地位向上を、植樹活動によって高めてきたとのこと。最初はNPOからスタートした運動で、資金不足や理解されないことなど、色々苦労があったようです。そしてこの間ケニアでは一党独裁政治が続き、政治腐敗が相当に進んでいたということらしいです。マータイさん自身も捕まったりするなど、そちらの面でも苦労されていたようです。それでも彼女はやり抜き、ついには久方ぶりに成し遂げられた政権交代によって、98%の得票率で議員となり、副大臣の椅子に座ったとのこと。まさに彼女のヘコタレナイ精神が、ケニアの人々の意識も変えたのでしょう。

環境問題は、経済発展と相反する理念だと一昔前は言われてきました。しかし実は、表裏一体なのです。それを理解し、ケニアのような難しい土地柄で実践してきた彼女には脱帽です。今成功している環境先進企業でも、この表裏一体の理念を十分に実践していると言えると思います。

今彼女は、政治の内側からの変革の難しさに直面しているようです。日本でも、よくよく考えてみるとずっと一党独裁で、腐敗は着々と進行しているように思えます。環境問題に思い切った政策がとれないのがその証だと思います。日本の政治家にも、マータイさんのような「ヘコタレナイ」人が出てきて欲しいです。「モッタイナイ」という素晴らしい日本語をキャッチフレーズに取り入れてくれた彼女がこれから何を為すのか、楽しみです。

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自然淘汰と収斂進化

忙しくてしばらく本読み終わってませんでした。ようやっと、ドーキンス「祖先の物語・下巻」を読み終わりました。厚い本だったsweat02

内容は引き続き難しいので、簡単に読後感を。。

このあいだちょうどTVでやっていたのですが、糸を織って巣を芸術的に作る鳥がいます。うまくできる雄ほど、雌を手に入れられます。これが、「自然淘汰」ってやつです。つまり、たぶん外的からの防衛で始めたこの行為、うまくできる個体ほど生き延びる確率が高かった。雌は子孫を残す目的で、安全な巣を選びたいわけで、うまくできた巣を作った雄を選んでいく。とすると、うまくできなかった個体は、雄も雌も生き延びられないわけで、うまくできなかったほうを選ぶDNAはいなくなっていくわけですね。一番下手なDNAはこのようになくなっていき、一方でレベルの高い巣作りの競争が行われ、何世代も経つうちには、巣を作る能力は芸術の域まで達するというわけです。

ダーウィンが発見したこの「自然淘汰」という概念は、とても強力であり、細菌だろうが植物だろうが我々人類であろうが、すべからく当てはまると考えられます。人類もですよ。平和・平等という概念よりも、「自然淘汰」の概念はより強固であり、だからこそ争いはなくならないと言えますね。極端に言えば。

それともうひとつ、強固な言葉があります。「収斂進化」。これは、種は異なるが生活様式が同じであれば、同じような形に進化するというものです。イルカと魚みたいなもんです。

この本の終り頃にあらためてこの二つの言葉を考えてみるに、宇宙のどこかにいる他の生物は、地球にいる生物を大きく異なるなんてことはありえるのでしょうか?我々人類には似ていなくても、地球上にこれだけバラエティに富んだ種がいる中で、まるっきり違うものが、存在しうるものなのでしょうかね?まあ、宇宙の大部分の物質は、我々人類の知らないもので構成されているらしいとか、世界は十次元まであるとか聞けば、ボクなんかの想像力が及ばないことが、多分あるとは思いますが。いずれにしても、途方もないロマンですね。

 

上巻に引き続き、私たちの大祖先へと到る巡礼の旅は、菌類に出会い、植物に出会い、細菌類に出会い、その旅を終えます。私たち生命がすべてここから始まったのかと思うと、ドーキンスがいうように、驚嘆と畏敬の念でいっぱいです。

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2008年素粒子への旅

「大体人間突き詰めれば、最後には素粒子に行き着いちゃうんですよ」と言ったのは、とある大学の先生だったか・・・

・・・ウソです。そんなこと誰も言ってません。最近、虚言癖です。

いやいや、どっかの誰かはきっと言ってるだろう。だってそのとおりなんだから。

というわけで、リチャード・ドーキンスの最近の大作「祖先の物語」上巻を、やっと読み終わりました。前回の読書感想から随分あいているのは、偏にこの本が分厚かったからです。上下巻で900ページくらいあります。これを読むのは2度目です。

この本は、生物は進化の過程において種が分化していったものであり、時間をさかのぼれば、すべての生き物は一つの祖先に行き着く、ということを、それぞれの現存種との分岐点に遡りながら合流し、その過程でその合流した種の物語を語りながら、生物学・遺伝子学を通して生命を学習していく、といったようなカンジの構成になっています。ただし、それぞれの種が語る物語は、チョーサーの「カンタベリー物語」のように一人称ではなく、あくまでドーキンスによる三人称に拠ります。ドラマ的に一人称なのも面白かっただろうと思いますが。NHKとかで作ってくれないかな。

ドーキンスはかの「利己的な遺伝子」の著者であり、その深い洞察は、この本においてもあいかわらず発揮されています。この人は、本のタイトルで損してるよなあ。読めば「利己的」っていう意味がよくわかってもらえると確信していますが、なんだか不遜なイメージが付いてしまっている気がします。

まあ、そういうイメージ重視の人はほっといて。

30億年以上の生物の歴史ですが、分子時計の尺度で見れば、「進化」にはありあまる程の時間があったようです。人類のように、途方も無い位置まで進化した種もいる一方で、3億年もその姿を変えていない種もいます。それはつまり、「進化」する必要がなかったということ。つくづく我々は、人類至上主義で物事を捉えがちですが、それは狭量ではないか、絶え間ない「発展」(しばしば見せかけだけでもある)が素晴らしいのか、といったことについて、あらためて考えさせられます。

さて、上巻の最後は、両生類とのランデブーまで遡ってきました。我々はもはや、イモリみたいな生き物です、この地点においては。下巻においてはさらに遡り、植物と出会い、細菌類と邂逅します。想像力がついてきますか?2度目の読書で、「現存種との過去の分岐点での邂逅」という意味が理解でき、感無量な気分です。我々はそうやって、生をつないできたわけだし、それは現存している他の生物たちも同じです。何億年も前からの、これが「生の重み」ってやつです、真の意味においての。

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故郷へ・・・

今日のお昼は、モスバーガーのデリバリー。見てこのおいしそうな・・・

20080308

・・・紙が多くてわからんわっ!!

モスチーズと山盛りフライドポテトheart04、ミネストローネと山ぶどうのジュースです。

モスって高いよね。んでもやっぱりおいしい~。贅沢なひと時。

 

ところで今日は、「ONE PIECE」49巻について書きたいと思います。

今回書きたいのは、短期集中表紙連載「エネルのスペース大作戦」。

シャンディアの故郷を奪い、スカイピアを消し去ろうとしたエネルが目指した大地、月。今回、そこにかつて栄えた古代都市の名が明らかになります。都市の名は「ビルカ」。ビルカの住人は、資源不足で地球へ降り立ったようです。つまりそれが空島の住人の祖先であり、古代都市ビルカは、エネルにとっても「遙かなる故郷」というわけだったようです。シャンディアの400年にわたる故郷奪還の想いをせせら笑っていたエネルが自らの理想郷と行き着いた先は、皮肉にも、自らの故郷だったわけです。この痛烈な皮肉をエネルはどう感じたのでしょうか?まあ多分、ヤツのことだから何とも思ってないとは思いますけど。

それにしても、表紙の無言マンガだけで、本編から続くこれだけのものを産み出す尾田センセーの力量には、相変わらず脱帽です。

さて、それはともかく。

本編よりもエースの行方が気になる。。。

今回の戦いは、今までのシリーズとは結構異質な戦いですよね、今更ながら。総力戦て。綿密に織り込まれたストーリーもさることながら、少年マンガの王道・バトルシーンでこれだけ見せる(モリアの能力の使い方しかり)、燃えます!!

次回はたぶんいよいよ"モリア戦"決着ですね。"王下七武海・くま"はどう動くのか?エースは?黒ひげは?そしてルフィたちの冒険に、世界の動きはどう相関してくるのか??大記念の50巻を目前に、ますます目が離せなくなるONE PIECE!!

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誰が世界を養うのか

なんか最近本当に、ちょっと先の未来が心配です。

レスター・ブラウン著「フード・セキュリティ 誰が世界を養うのか」を読みました。ブラウン氏は、アース・ポリシー研究所所長として、環境保護関連の講演や著作も多く、その発言には信頼のおける方と思います。

タイトルから想像できるように、世界の食糧事情の本です。世界の人口がこれから50年くらいでまた加速度的に増えるのならば、一体その食糧はどうやって供給されるのか…?土壌劣化や水不足の本を読むにつれ、とっても心配になってきます。

この本の中で「ジャパン・シンドローム」という言葉が使われています。これは、経済成長を成し遂げたが食糧自給率が著しく低く、殆どを輸入に頼っている国のことを指します。現在安定的に成長しつつある中国は、最近数年間のうちに、食料の輸出国から輸入国に移行しつつあるそうです。あれだけの人口ですからその規模も大きく、今後の数年間で、世界の輸出入事情は大きく変貌するかもしれません。

大して供給のほうはどうかというと、化学物質による土壌汚染や、過剰な地下水のくみ上げによる帯水層の水の枯渇や耕作地の塩分過多が世界のあちこちで頻出しているようで、農産物の供給には将来に多大なリスクを背負っているのが現状のようです。初期に耕作地に適していると思われた土地でも、その後の開墾により砂嵐などの風害が生じたりしているようです。唯一ブラジルには、農業生産を拡大する余地がありそうですが、それは多大な輸送コストをはらんでいたり、何よりも熱帯雨林消失との因果関係が一番心配されるところです。仮に熱帯雨林が消失してしまった場合、世界はもはや安穏としていられない所まで踏み出してしまうのではないかと、とても杞憂ではすまないだろうなと感じています。

フード・セキュリティは、究極的には人口調整しか方法がないことと思われます。産児制限とは口に出すのは中々はばかれることかもしれませんが、飢えて死んでいく子達が増えるよりはましかもしれません。ただ一方で「子孫を残す」という、生物の究極使命とも相反するわけで…。簡単に解決できる問題ではないと思います。

簡単に解決できる問題ではないからこそ、食物が大量に廃棄される現状は、まずどうにかしてほしいと思いますし、それは我々消費者のエゴでもあると思います。ボクは一応、日々「食べるものに感謝しなくちゃ」と思いながら食べていますが(まだまだ心がけは足りないと思っています)、日本人は、「毒入りギョーザ」とかで一時だけマスコミに踊らされて狂乱するのはもういい加減やめて、遠い世界の話と思わずもっと真剣に「自分たちの問題」として「食の危機」を考えてほしいですね。

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森の力

原風景。

四手井 細英著「森に学ぶ」を読みました。この本は10年ほど前に出された本です。通常、科学的な本は、新しい発見などによっていやおうなく内容が古くなるわけですが、この本は森林について書かれたものなので、あまり気にせず読めます。

二酸化炭素を吸収し酸素を吐き出すということから、森林は空気の清浄みたいなイメージがあるのではないでしょうか?でも実は酸素を増やしているわけではなく、その大きな効果は、「炭素固定」にあるのです。たしかに、あれだけの巨体に成長していく過程において、二酸化炭素を吸収しまくるわけですから、言われてみれば当たり前です。昨今森林破壊が著しいですが、二酸化炭素濃度があがって当然なことしてるわけですね。

「文明崩壊」のところでも書きましたが、日本の林業はもはや崩壊寸前で、「限界集落」と呼ばれる所も年々増えてきています。他方、国内で作られる木材は、海外からの輸入物が殆どです。

記憶に新しい、製紙メーカーの「古紙配合率偽装」。このせいでボクの職場でも、今までの紙が手に入らなくなってしまいました。で、今使ってるのは、ちょっと白いですが、今までなかった「FSC」マークがついているもの。このマークは、「森林認証」という制度で認定された木材を使っているのです。

森林の適切な維持には間伐が欠かせないわけですが、適度な間伐を行うなど、持続性のある森林経営が行われている森の木に認定されて賦与されるのが、このマークです。このマークについてはまだまだ今から勉強しますが、これからの日本の森林経営に、大きなインセンティブを与えてくれるのでは?と期待しています。

「FSC」、もっともっとメジャーになってほしいです。

また、経済活動という観点から見れば、安らぎを与えてくれる森林浴などのエコツーリズムも、もっとうまく活用できれば、森林保護に役立つかもしれません。

森林は、生物多様性の基礎となり、土壌に豊かさを与えるなど、色々な重要な働きをしています。随分はしょった言い方をしてますが、よくよく考えると、森林を保護することは、環境保護という活動において、とても重要なわけです。これからボクももっともっと勉強します!!

著者の四手井氏は1911年生まれ、林学を学び、戦争を経験し、営林局から日本モンキーセンター所長、京都府立大学学長などを歴任された方です。ずっと林学の最先端で活躍された方ですので、その観点には正に感心しきりです。氏は本当に、単純に森・木が好きなようです。ともすれば森林の経済活動や保護活動に目がいきがちな我々現代人に対し、もっと森を楽しもう、自然を愛そうと語りかけます。

こんな視点を忘れないようにしていきたいですね。

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50年後の未来

ジャレド・ダイアモンド著「文明崩壊」下巻を読み終わりました。

上巻の崩壊した社会に対し、下巻は生き延びた社会の紹介から入ります。

下巻において最も興味深い記述は、やはりドミニカ共和国のバラゲール元大統領。ボクは知らないのですが、かなりの辣腕政治家で独裁者とのこと。ただしこのバラゲール、ものすごい環境保護に熱心なのです。そのやり口は大胆かつ過激。しかしながら巧妙で老獪でもある。今ドミニカ共和国は隣接するハイチと鮮やかに対比できるほど緑が豊かな国らしいのですが、それは偏にこのバラゲール氏の独裁環境保護政策にあるものです。ふつう独裁者といえば、ろくでもないのばっか思いつきますよね、大概の人は。こんな独裁者いるのか!?という点、それから、有効な手立てをうつには議会制民主主義のやり方が最良とは限らないという事を見せた点で、この人物は、非常に興味深いです。どのくらい興味深いかというと、一年くらい前に一度この本を読んだときのボクの感想に、やっぱりこの人物のことが書いてあったくらい(笑)

生き延びた社会としては、江戸時代の日本も挙げられています。江戸時代初期の乱伐による森林崩壊に気づいた幕府による強力なトップダウンの森林保護政策。日本は現在、世界でも有数の国土森林被覆率だそうです。ただし現在の日本は、大部分の木材を輸入に頼っており、自分の国を保護する一方で他の国(特に東南アジアなどの途上国)の資源を食い漁っています。木材を大量に輸入する一方で、自国の林業は破綻。昨日の新聞で、奇しくもマングローブ林の急激な破壊の記事が載っていました。その破壊の度合いは、熱帯雨林以上だそうです(!!)原因は、日本人が大好きなエビの養殖のため、また、日本に安価に提供される木炭の材料とされるため、などだそうです。

一昔前に企業のグローバル化がもてはやされた時、ボクはこれは日本のさらなる経済成長と生活の向上にはいいことなんだと単純に思っていました。今こうした現実を見聞するにあたり、「これは正常な国家の発展の仕方ではない」と感じています。「持続可能な発展」とは、実に含蓄のある、そしてとても難しい課題を突きつけた言葉です。資源に限界がある以上、先進国の人間が今の生活レベルを妥協して下げることこそが、全うなライフスタイルの選択ではないかと思うわけです。一度あげた生活レベルを下げるのは中々できる決断ではありませんが、このまま同じような消費生活を続けていては、いずれ崩壊する時が必ずきます。

「環境破壊は未来に起こるかもしれないが、その時我々は死んでいるから関係ない」という意見があります。それはそうかもしれませんが、あと30~50年の間に危機が、崩壊の分岐点が訪れるとしたら、ボクなんかはまだその時生きてる可能性があります。そして我々の子供たちは、大変な十字架を背負うことになるでしょう。50年先の未来は、我々が見ることのできる世界です。そこが文明にとって持続可能な社会になっているのかどうか、私たち一人ひとりの行動にかかっています。

 

すっごいまじめに感想書いてみました。

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田園漂流

とは、河北新報で連載してた農村部の農家の現状の話です。

「銃・病原菌・鉄」に続き、ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」に手をつけ始めました。やっと、上巻が読み終わったところです。

この本は、タイトルのとおり、文明がどんな要因によって崩壊するのか、その時文明にはどんなことが起こるのか、を、数々の考古学の事例から、興味深く書かれています。中にはマヤ文明やイースター島など、世界の謎と目されているものの事も詳細に書かれています。

環境破壊により食物が欠乏し、最終的に人肉食に至るイースター島の話など、ギョッとする内容も多いのですが、決して遠い世界の話でないと感じるのは、食料自給率が非常に低い日本に生きる者として、自分たちの生活する環境が非常に不安定なものの上に成り立っているからでしょうか。

この本の最初の話題として、古代文明ではなく、現代アメリカのモンタナ州が取り上げられています。ボクはこの州の事は、印象としても全然知らないんですが、大自然が美しい、風光明媚な場所のようです。ここはもともと農業で潤っていた地域のようですが、社会が変わり農産物の価値が落ち、今やアメリカでも最貧クラスの州になってしまったそうです。今モンタナで価値があるのは、その風景。土地が州外の金持ちによって娯楽のために高額で買われているとのことです。この地に元々住んでいる人たちにとっては、農産物ではなく、この土地を売却することが、唯一のリタイア後の収入源になっているそうです。

現代の日本でも、農村部はこんなように崩壊してきているのではないでしょうか?農業を継ぐ者がなく、高齢化と過疎化は進むばかり。ただモンタナと違うのは、土地に価値(娯楽生活的な)があるところが殆どないところでしょうか。「田園漂流」とはよく言ったものです。

モンタナで興味深い事として、広大な土地を買占め、企業活動などを通して、結果的に地域の雇用とその土地の環境を守っている点です。「ナショナル・トラスト」という運動がありますが、こういったことは決して悪ではなく、環境保護に対して有効なのでは、と思いますね。

ボク自身も田舎で農業をするわけでもなく、エラそうな事を言える身分ではないです。なので、小声で言います。この危うい環境の上に立つ国と世界が、とても心配です。文明の持続可能性を、行政・企業・個人はもっと考えないといけませんね。

いつかお金ができたら、ナショナル・トラストのような活動をしてみてもいいかなあ…?

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忙しい人類

ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」の下巻を読み終わりました。

ちょっと前の本で、人類の脳はホモ・サピエンスが誕生した20万年前から大して変わってないのを読みました。(そういえば、「5万年前」がキーワードになってる本があったなあ…、もういっかい読まなきゃ)

脳の容量とか変わってないのに、なんで産業革命が起こるまでこんなに時間がかかったんだろうなあ?とか不思議に思ってたんですね。

この本は、人類の文明の進化に地域差があるのはなぜか、ということを、詳細な検証データをもとに解説していきます。

これを読むと、人類は、その歴史の殆どを通して、「食べて、生きていくこと」に大多数の人が余裕がなかったことがわかります。狩猟採集民だった頃は、食料の余剰生産が出来なくて、したがって、それ以外の仕事をする人間ができなかった。地域差により農耕が始まってからも、初期の農業は、農産物に今ほどの栄養がなく、収穫量も当然小さかったので、まだまだ農業以外の人間を養えるほど、余剰作物は産み出せなかったようです。文明が興ったところは、土地が豊かで、大量の食物を生み出せたので、農業以外に従事できる人間に食料を供給することができたんですね。

人類の組織は、「集落」→「首長社会」→「国家」と大きくなっていきますが、食料生産能力が低い集落では、多くの人間を養えず従って余剰人員が産み出せず、組織が大きくなることがなかったんですね。そういう社会では、じっくりモノを考える時間がなく、技術が発展することができなかったようです。また、例えば農業の効率を上げるために道路を作ろう、とか、「行政」を行うだけの人員も、産み出すことができなかった。現代でも首長社会や、氏族だけの社会など、地域によって存在するのは、こうした理由のようです。

それから重要なのは、こうした社会にもいたはずの「天才」たち。こうした天才の発明とか発想も、それと社会がマッチしないと、それ以上発展することがなかった、ということです。産業革命以前までは、天才と周辺環境が、マッチすることがなかったんですねえ。

普段の仕事が忙しく立ち止まって考える時間がないと、やっぱりいいものができません。時間的・精神的に余裕のある生活を送りたいものですね。

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ウイルス対人類

ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」上巻を読みました。

ピューリッツァー賞を受賞したこの本は、人類の進化について、環境要因との関わりについて詳しく論じられています。この本の後の著作になりますが、「文明崩壊」という、文明の盛衰と環境要因(地理的・人類学的・文化的等々)について書かれた本がとても面白かったので、読んでみることにしたものです。

内容は、タイトルから想像できるとおりですね。人類進化の過程において、地域的にその発展に時間差が生じているのはなぜか?といったような疑問に対する答えです。家畜や植物(農作物)など、専門的ではありながら平易な文章で読みやすく、ボクのような門外漢でも楽しめる本です。

このタイトル、多分下巻でもっとうまく絡んでくるだろうと思いますので、全体の感想はまだかけないのですが、「病原菌」についてだけ。

最近またあらたなインフルエンザが流行るなどで、「スーパーウィルス」みたいなものを扱ったTV番組がいくつかありました(見なかったけど)。バイオハザードじゃないけど、やっぱり今の人類が唯一恐れる生物って、ウィルスだよなあ。読めば読むほどコワいです。

中でも最強だったのは、第一次世界大戦後のインフルエンザだそうで、2000万人が死んだそうです。そのほか人口の90%近くが失われた、私たちにも聞き覚えのある病、読んでて空恐ろしくなりました。

そういえばウィル・スミスが主演した「アイアムレジェンド」(だったかな?)が、ウイルスで人類が絶滅し、最後の一人になってしまう、というような話だったと思います。見てみようかな?

みんな、とりあえず、うがい手洗いはしよう!!

ジャレド・ダイアモンドの本は、切り口がとてもわかりやすく、面白いです。

下巻が楽しみだ~♪

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愛とか義とか

相方のお義父さんから借りた、火坂雅志著「天地人」を読みました。なんか、よくよく考えてみると、歴史小説読むのって、実は初めてなのかも。歴史好きなんだけどなあ。。結構厚い本で、上下巻で800ページくらいありますが、面白くてあっという間に読んでしまいました。

この本は、戦国時代末期の、越後上杉家執政「直江兼続」を主人公にした本です。上杉謙信を師として、智謀に優れながら、義を貫く。しかも超美形!来年の大河ドラマだそうで、もう今から人気沸騰じゃないでしょうか。楽しみだなあ~。

ボクは基本的に、有能なNo.2が好きなんですね。諸葛孔明とか。この兼続は、その中でも1・2を争う頭のキレじゃないでしょうか。とにかく頭いいです。そしてこの有能さが生きるのが、主君景勝の理解!これがなければ成り立ちません。責任だけはきっちり取る。頼もしいボスです。

兼続といえば、「愛」の前立てです。これでピンと来た人!そうそう、「花の慶次」のあの人ですよ!ボクもこの漫画のおかげで、この名前とこの前立てだけは覚えてました。この「天地人」にも、前田慶次でてきます。あたりまえだけど。

世に有名な「直江状」、あまり調べもしなかったせいで、どれだけのものかずっと意味がわかりませんでした。正直、武士の「死の美学」みたいのは、あまり好きではないので。でも、この本を読んで兼続の人と成りを読むに、絶大な力を誇る家康に対し、さわやかなまでに義を貫くこの男、かっこよすぎです。「利なくして義も成り立たない」とは兼続も理解するところですが、義があってこその人である、それを貫いてこそ、まっとうな人生という、基本的なことをあらためて学ぶことができました。

いい本です!!

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政治家の力とは

今年の話題の書、元アメリカ副大統領アル・ゴア著「不都合な真実」を読みました。

文の内容については、温暖化問題の入門編みたいな節も多いので、知ってることも多かったですが、写真で見せられるとやはりショッキングです。この本についてはTVでも多くとりあげられてたので、たとえば氷河が30年経って大きく後退してる写真なんかは、前に見てました。なのですが、今回ショックを受けたのは、アマゾンの写真。これはひどすぎ…。30年前には一面緑のものが、つぎはぎだらけに…。まるでドット落ちしてるみたいに茶色くボロボロな状態に。前に、アマゾンで油田開発してた映像もかなりショックだったけど、これはひどい。ぜひ多くの人に見てもらいたい画です。

ボクは知らなかったのですが、ゴア氏は筋金入りの環境派の政治家で、もう30年位活動してるようです。それだけに影響力もでかい。この人がブッシュに勝っていたら、もしかして2007年のIPCCの報告書は少し変わっていたかもしれない。アメリカの今の状況はひどすぎです。数値で見ると愕然としてしまいます。

それでも希望はあります。これはこの本読むまで知らなかったのですが、アメリカは、自治体単位で京都議定書に批准した温暖化ガス削減政策をとっているところも多いとのこと。また、オゾン層の保護に関する国際条約の時には、アメリカが超党派で主導権をとり、その効果は確実に出ているとのこと。これからアメリカがどちらを選ぶのかはわかりませんが、アメリカ国民の意識が高まってくれれば、どっちの党が勝っても環境保護の方向に進んでくれるかもしれません。

今年は特に、一人ひとりの小さな行動ってやっぱり大事なんだな、っと思った年でした。「できることからやる」ってことが、大きな積み重ねにつながっていくと思います。少なくとも、自分で納得して過ごすことができるなあ、としみじみ思ったのでした。

来年の抱負は色々準備してますが、こと環境に関しては、今年の流れを汲んで、自分でできることから、より積極的にアクションを起こしていこうと、この本を読んであらためて思ったのでした。

とりあえず、この本の映画を見なきゃ!!

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命の源

日本人は普段、「水」についてどれだけ思いを巡らすのでしょうか…?

マルク・ド・ヴィリエ著「Water(邦題は、世界水戦争)」を読みました。ウンザリするほどの世界の水危機が500ページ近くにわたって書かれています。河川の汚染、土壌汚染は人間の目には見えにくい。でもそうした脅威は着実に進んでいる。また、世界の人口も、際限なく増え続けている。人間の体の70%くらいは水で出来ています。人口が増えれば着実に水は使われるわけで、循環してるだけで増えはしない(むしろ汚染されたせいで、減っているといえる)水は、我々人類の需要に応えられるのでしょうか?…否、でしょうね。だって、もし地中深くから汲み上げることができたとしても、地盤沈下や塩害など、別の問題を引き起こすか、ダムを作って生態系を破壊するか、あるいは汚染させるか、そういう結末にしかならないもの。

中学生だか高校生の時分に、すごい雨が降らない年があって、水を輸入してたニュースがあって、それは今でも覚えています。「すごいことするなあ」と、そのときは軽く思ったものでした。でも、軽い問題じゃなさそうです。ちょっと前からボクはずいぶん水は節約しながら使ってるつもりです。水質汚染にも気を配ってるつもりです。一人ではなんともなんないけど、やはり世界の多くの人が、ちょっとずつ気を配るところから、始まると思います。

みんな、水をもっと大事につかおう。じゃないとこの本はコワすぎる。。。

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始まりの科学

矢沢サイエンスオフィス編の、「始まりの科学」を読みました。

宇宙から生命、人類まで、各分野の一大テーマが、わかりやすい言葉でまとめられています。まあ、わかりやすいといっても、テーマがテーマなので、難しいんですけど。。

天文学っていうのはこの世で最も難しい学問の一つではないかと思ってます。だって日常の常識外れますもん。。。アインシュタインて、天才ですよね。時空が歪むことを実証するなんて、「何なのこの人??」って感じですもん。

「宇宙」の項目で、「我々は井の中の蛙だ」という言葉がありました。蛙は井戸の構造や抗生物質を知ることはできるけれど、「井戸」というものがそもそもなんなのか、誰が何のためにそもそも井戸を掘ったのか、を中から知ることはできない。宇宙が何のためにできたのか、なんて考えたことありませんでした。ボクが知らないことは山ほどあります。知ってることなんかほんのこれっぽっちもありません。

「生命」の項目では、久しぶりにDNAというモノの凄さを感じました。いったい誰がこんなすごい精密機械を作ったんでしょうか。ボクはコピー機なんて作れない。それどころか、なーんにも作れるものなんてない。リチャード・ドーキンスが『利己的な遺伝子』の中で、「肉体は遺伝子の乗り物である」と述べています。考えても考えても、これに明確な反論が出てきません。しかしドーキンスは同書の中で「ミーム」という言葉も産み出しています。ミームはいわば「文化・思想の遺伝子」です。

何も知らない、何も作れないボクにも、ミームなんていうものが残せるでしょうか・・?かなり疑問です。もっと一生懸命生きなきゃ。

久しぶりに地学系の本を読みましたが、宇宙の存在、生命の存在をとおして、自分の存在なんてものを考えてしまったのでした。。。

おわり。

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ペスト

ペストは、「黒死病」と呼ばれ、かつてヨーロッパなどで猛威をふるい、ものっすごい数の人間を死に至らしめた、最強級の伝染病です。このペストが発生した街という設定で書かれたのが、このブログでも何回か書いた、カミュの「ペスト」です。

久しぶりに読み返したらやっぱりとても面白く、あっという間に読み終わってしまいました。

フランス語が読めないのでこう言うとおこがましいのですが、これほど美しい文章を書ける作家が他にいるでしょうか。。

死の空気に包まれた街の晩秋の夜の海で結ばれる友情のシーンには、不思議なくらいの暖かさが満ちています。

 「疫病がある日突然やってきて、ある日突然去っていった」。それだけの世界の中に、これだけ沢山の理念と物語をつめこんで描くカミュの「ペスト」。ぜひ色んな人に読んでいただきたい作品です。

今日は真面目なお話でした。

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